雪遊び一覧

冬の時期にしかできない遊びと言えば”雪遊び”!子どもたちは雪が降ってくるのを眺めたり、触れたりするだけでも楽しそうですよね。
寒い時期にしか見られない雪…見て触れるだけではもったいない!
今回は、雪遊びをもっと楽しくするための遊びと雪遊びの注意点をご紹介します。

1人でも楽しめる雪遊び

1人でも楽しめ、時間を忘れて夢中になれる遊びをお伝えします。
親子で、または小規模のグループで楽しむのにもピッタリです!

耳を澄ませて…”雪の音”

●遊び方●
何もしゃべらず耳を澄ませ、雪の降る音や足で踏む音を楽しみます。
シンシン、ビチャビチャ、シャリシャリ…音を言葉で表現しても楽しいでしょう。
積もった量や雪の質によって音が変化していくのがおもしろいので、さまざまな場所で試したくなります。

●ポイント・配慮点●
保育者は、喋り声や環境音などがなるべく聞こえない場所を選び、子どもたちが一斉に耳を澄ませることができるような声掛けをしましょう。
そうすることで音に集中でき、普段と違う静けさを満喫することができます。

手形の”見立て遊び”

●遊び方●
新雪の上に手を押し付けて手形を付け、動物などに見立てる遊びです。
見立て遊びは子どもたちの想像力を膨らませます。両手を合わせればカニや蝶、たくさんつければ恐竜の足跡に見えることも!

●ポイント・配慮点●
手形だけでなく、足型や人型で楽しむこともできます。
保育者も手形を一緒に押し、手の大きさの違いや雪の感触に気付けたりする声掛けを行うと、遊びの中で多くの発見ができますよ。

簡単!”雪うさぎ”

●作り方●
手のひらサイズに雪を丸め、赤い実や葉っぱで目と耳をつけます。
実や葉以外に石などを使用しても良いでしょう。
雪の大きさを変えて親子にしたり、飾りをつけてオシャレうさぎにしたりしても素敵ですね!

●ポイント・配慮点●
水を多く含んだグチャグチャした雪や新雪のサラサラずぎる雪は丸めにくいです。
保育者は事前に教えるのでなく、子どもたち自身で丸めやすい雪の質を発見できるまで見守ると良いでしょう。
発見できた時の喜びや遊びの充実感が得られます。

定番”雪だるま”

●作り方●
まずは、手のひらサイズの大きさがオススメです。
小さいサイズの丸を2つ重ね、目や鼻、手などをつけます。
小さいサイズに慣れてきたら大きいサイズにも挑戦してみましょう。

年齢によって友だちと協力して作ることも楽しめます。
上下の丸のバランスによっては崩れてしまうことがあるので、試行錯誤しながら作れるでしょう。

●ポイント・配慮点●
雪うさぎ同様、雪の質により作りやすさが変わります。
崩れにくくするコツは、胴体と顔の大きさを4対3のサイズにすることです。

大きい丸をキレイに作るには、小さい丸をしっかり作ってから転がしていくと良いでしょう。
料理で使用するボールに入れて型を取ってもできますよ。

絵の具を使った”色水遊び”

●遊び方●
絵の具や食用色素の粉を水に溶かし、プリンカップなどの容器に入れておきます。
筆に作った色水を付けて、雪の上にお絵かきをしましょう。

●ポイント・配慮点●
本物のかき氷のように見えて食べてしまう子がいないよう、よく観察しましょう。
万が一食べてしまっても大丈夫なよう食用色素を使用するのがオススメです。汚れても良い洋服で行うと安心して思いきり遊べます。

大人数でワイワイ楽しめる雪遊び

大人数で取り組むことでより楽しめる遊びもあります。

雪を使った”キャッチボール”

●遊び方●
雪を丸めてボールを作り友だちと投げ合います。雪が崩れたら負けです。
途中で雪が粉々になってしまったり、握ると冷たく感じたりするのが雪のキャッチボールの醍醐味です!

●ポイント・配慮点●
硬く丸めすぎたり、勢いをつけすぎたりすると怪我をする恐れがあるので、硬く握りすぎず、下投げで行うよう子どもたちと事前に約束をしましょう。

作戦を立てて楽しもう”雪合戦”

●遊び方●
雪を丸め、互いにぶつけ合って楽しむゲームです。
勝ち負けのルールのもとに遊んでも楽しいですが、単純に雪を投げ合うだけでも楽しめます。
年長さんくらいであれば子どもたちに合ったルールを独自に作っても良いでしょう。

≪公式ルール≫
1チーム10人が基本の2チームで対戦し、1セット3分間の3セットマッチで行い、先に2セット先取したチームが勝ち。
雪玉は90個事前に作っておき、コートの両端にはチームの旗を立てます。雪玉が体に当たったらコートから出ます。
相手チームの旗を獲得するか、相手チーム全員に雪玉を当て退場させれば勝ちです。
一定時間内にいずれのチームも旗を獲得できなかったり、退場させられなかったりした場合には退場させた人数が多い方が勝利です。

●ポイント・配慮点●
キャッチボール同様、雪を強く握りすぎると怪我をする恐れがあるので、軽めに握るのが良いですね。
また、頭や顔を狙わないことなど、怪我を防ぐためにあらかじめ注意事項を設けておくと良いでしょう。

友だちと協力してできる”かまくら”

●作り方●
雪を積み上げ、足で踏んだりスコップで叩いたりしながら雪を固め、大きい山を作っていきます。
硬い山ができあがったら、中をくりぬいて入り口を作りましょう。

●ポイント・配慮点●
入口が大きいと崩れやすくなるので小さめに作るのがポイントです。
本格的に作る際は、雪山を作った後に水をかけ一晩置くとより固まり丈夫にできます。

大きなものを作成する場合、雪が崩落する可能性もあるので、保育者が目を離さずに見守るようにしましょう。

みんなで作れば簡単!”雪の滑り台”

●作り方●
かまくらのように大きい山、または坂道を作っていきます。
滑っている途中に崩れないようしっかり固めましょう。
ソリやシートなどを使って滑ります。

●ポイント・配慮点●
万が一崩れても大丈夫なよう、低めに作りましょう。
坂は壁や塀に沿って作ると作りやすいですよ。
雪に小石や木の枝などが混ざらないよう、注意するとともに、滑る前には保育者が確認しましょう。

ワクワクドキドキ!雪の中の”宝探し”

●遊び方●
宝を隠す範囲を決め、ロープで区切ったり囲いを作ったりしましょう。
雪の中に入れても大丈夫な宝を隠します。
色水を入れたペットボトルも分かりやすくてオススメです!
宝を隠せたら子どもたちを呼んで探してもらいます。

●ポイント・配慮点●
雪がたくさん降っている日だと宝の上にたくさんの雪が積もり、時間とともに発見が難しくなってしまいますので時間制限を設けると良いでしょう。

意外と忘れがち?!雪遊びの注意点

楽しい雪遊びですが、普段と違う環境に興奮したり、遊ぶ際の注意点がわからなかったりすることでケガをする危険性も高くなります。
体調を崩しやすい時期でもあるので体調管理にも配慮を行う必要があるでしょう。

□ 前日、当日の天気を確認する
□ 雪の中に危険物がないかチェックする
□ 屋根など雪やつららの落下の危険性を確認する
□ 遊ぶ場所・人数を事前に確認する
□ 子どもたちの健康状態を把握する
□ 脱水症状に注意する
□ 保護者への事前連絡を徹底する
□ 子どもたちと怪我をしないための約束をする

遊ぶ場所の確認

前日に雨が降ると地面が凍り滑りやすくなります。
凍結していたら遊ぶのを止めるか、その部分のみ入れないようロープで区切っておきましょう。

天候によって屋根の雪やつららが落ちてきたり、吹雪いたりする可能性もあるので、当日の気温や風の強さも調べます。
屋根の雪は事前に落としておくか、落ちそうな場所は避け遊び場所を確保すると良いでしょう。

積もった雪は真っ白できれいに見えますが、枝や泥が混ざっていることも…。
何も考えずに雪に触れると、枝が刺さったり泥が混ざった雪を投げてしまったりする恐れがあります。
天気予報などの情報をもとに雪が降る前に、園庭の枝や石、ガラスなどの破片を拾い、動物のフンなど落ちていないか確認し整備しましょう。

保育者同士で連携が大切

雪合戦を行っている場所で、他の遊びをしていたら危ないですよね。
保育者同士で事前に戸外に出る時間や人数を把握し、遊ぶ場所を決めておきましょう。
そうすることでケガの危険性が少なくなります。

保護者との連携も忘れずに!

日が出ている日中でも体調が優れていないと、寒さなどで体調を悪化させてしまう可能性があります。
体温はもちろん、咳や鼻水が出ていないかなども保護者と確認をしておくと良いですね。

服装や持ち物をお知らせする手紙はもちろん、体調を把握するために保護者とやり取りができるカードなどを作成しておくと連絡が徹底されます。

服装は、雪の量や遊び方によりスキーウェアやレインコートの準備を依頼することになりますが、子どもは冬でも汗をよくかくので、下着は汗を吸収しやすい素材のものを着用してもらえるよう、お願いしておくと良いでしょう。

意外と忘れがちなのが脱水症状。厚着をする冬は遊んでいるうちに汗をたくさんかきます。
子どもたち自身では気づかないこともあるので、こまめに水分補給する時間を設けることが大切です。

子どもたちとのお約束チェックリスト

□ 雪を食べない
□ ボールを作る際は強く握らない
□ 顔や頭に向かって雪玉などを投げない

雪で大喜びしている子どもたちに、たくさんの約束をしても忘れてしまうことも…必要最低限の約束を伝え、その後は遊びながら個々に声掛けをしていきましょう。

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